2014年5月16日金曜日

AZ 自転車用 ガラス系コーティング剤 アクアシャインコートを試す

2014年5月16日金曜日 , , ,
自動車関連用品としてはメジャーなガラス系コーティング剤ですが、AZから自転車用が出たので買って試してみました。


送料税込1,298円でした。
ちなみに、以下から買えます。


って、パッケージングが変更されてますね。
スプレーがしやすくなってます。

それはそうと、肝心なのは性能です。
メーカーの謳い文句では、
スチール、アルミなどあらゆる素材を保護、コーティングして、ピカピカに仕上げます。

失敗なし・お手軽・強力コーティング、洗車後すぐに使える!

自転車用ガラス系コーティング剤。
洗車後スプレーして拭き上げるだけで、はっ水効果と輝きのある光沢が現れます。
車体が濡れた状態でスプレーできるため、お手軽にご使用いただけます。
ガラス系コーティング被膜が塗装面を保護、雨などの汚れを付きにくくします。

磨くことによってボディが輝きます。
また、繰り返し使用することでコーティング被膜が厚くなり、自転車表面に深みのある光沢が現れます。
高濃度のため、長期間効果が持続します。
となっています。
何が高濃度なのか分からなかったので、メーカーに問い合わせた結果がこちらです。
詳細に関しましては、企業秘密もありますのでお答えしておりません。
ケイ素系レジンを含めた有効成分の濃度が高いことを表しております。

耐久性に関しましては3ヶ月以上の効果を確認しております。
とのことでした。
では商品を見ていきましょう。


成分ですが、シリコーンが主成分で、その他に撥水ポリマー、ケイ素系レジン(樹脂)となっています。
メーカー的にはこれら成分が高濃度なんだそうです(ケイ素系レジンはどれくらい含有されてるんだろう?)。
なお、ガラス系コーティング剤なのでワックスと違い、コーティングが酸化しないという利点があります。


アクアシャインコートを試した結果は以下の通りです。

まず、一回まんべんなく吹きかけたのち、マイクロファイバータオルで拭き取りしました。
試した自転車はマット塗装だったのですが、自動車用品で売られるものと違い、あまりピカピカにはなりませんでした。
うっすらとコーディングされて、ほんの少しウェットな質感です。
マット塗装車には最適な感じですかね。

コーティング具合を確認するために、数日放置した後、重ね塗りしてみました。
無機質のガラスコーティング(こういう施工をやってくれるところは少ないんですが…)と違い、ガラス系コーティングなので、空気中の水分と化学反応を起こして硬化・定着することはないんでしょうけど、乾燥のため数日間を置きました。

重ね塗りの結果ですが、コーティング被膜が厚くなるかについては何とも言えないですね。
一週間くらい間を置いて乾燥させてから重ね塗りしたのですが、差がわかりませんでした。


では、コーティングの性能テストです。

塗布した部分に水をかけてみると撥水ポリマーが効いているので、水玉状に水を弾きます。

塗布から一か月後の自転車に、じゃばじゃば水をかけてみましたが、きれいに水を弾きつつ汚れは簡単に落ちるので洗車と拭き取りは楽になりました。
使用した感じから、 被膜を厚くするとか考えずに、洗車後スプレーしてから水分ごと拭き取るというメーカー推奨の使い方がいいと思いました。

一か月後のコーティングも問題ないため、メーカーの謳い文句である”3ヶ月以上の耐久性”は本当かと思います。


次に、拭き取りテストです。

新しいウェスを使って乾拭きすると、光沢が少し落ちました。
シリコーン剤が拭き取られてしまってるのでしょうが、個人的には遜色ないレベルです(光沢派には受け入れられないでしょうが…)。
その状態で水をかけてみると、ちゃんと撥水するので成分は残っています。

なお、パーツクリーナーにも強いようですが、流石にパーツクリーナーで湿らせたウェスで拭くとコーティング剤は落ちてしまいました。これはガラス系コーティング剤なのでしょうがないところです。

ただ、落としやすいということは、まっさらな状態に戻せるということなので、コーティング剤としてはまずまずではないかと思います。


アクアシャインコートの容量について。

一本に100ml入ってます。
使った感じでは自転車6-8台分くらいあります。
一ヶ月に一回の洗車で半年くらい持ちます。

コストパフォーマンスは悪くないんですが、成分が近いと思われるSurluster ゼロウォーターは280ml入って1,900円(下記のもの)なのでちょっと高く感じますね。

ゼロウォーターもシリコーンを主体として、ケイ素系ポリマーを含有しています。
ゼロウォーターの評判からゼロウォーターの方がピカピカになるとは思いますが、この手の商品はどこも大差なかったりするので、値段については再考してほしいところではあります。

ちなみにゼロウォーターとアクアシャインコートには明確な違いがあります。
ゼロウォーターは疎水性かつ弱親水ですが、アクアシャインコートは撥水性です。
ゼロウォーターは水玉のレンズ効果やウォータースポットを抑えるという自動車特有の理由から、疎水性かつ弱親水にしているのでしょうが、自転車用のアクアシャインコートはそういう心配がない(風雨に晒されない室内保管が多い)ので、水切りがよい撥水性としているのでしょう。

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アクアシャインコートが切れたら、ゼロウォーターも試してみたいですね。
高濃度を謳うアクアシャインコートとの比較もできますしね。

<余談1>
自転車のガラス系コーティングで有名といえば、ガラスの鎧です。
なお、メーカーもガラスとは謳ってなく、ガラス系と宣言してます。
ガラスの鎧は、無機シロキサン有効成分(100%)を主成分としてるそうです。

施工してもらったことがありますが、若干ウェットな感じになります。
また、他のガラス系コーディングとは耐久性は雲泥の差です。
これは無機シロキサンの効果なんでしょうね。
なお、メーカーによると、ガラスの鎧の耐久年数は3年だそうです。

ちなみに、傷のつきにくさはガラスの鎧があっても変わらないです。
所詮、μm単位のコーティングです。
嘘だと思う人は工具か何かでこすってみてください(笑。
やっぱり最強のコーティングはウレタンクリア塗装です(^^
その上でガラス系コーティングなりワックスなりをすればピカピカに運用できます。

<余談2>
ガラス系コーティング剤って何をもってガラスを名乗ってるのでしょうね?
ガラスもシリコーンも岩石から作られていますが、製造工程が違い、シリコーンはケイ素と酸素からできているのでシリコーンコーティングと名乗る方が全うだと思うのですが…。
ちなみにですが、通常はケイ素をシリコンといい、ケイ素をもとにした化合物をシリコーンといいます。

ガラス(系)と名乗ったほうが通りがいいのと、組成式がガラスに近いためなんでしょうかね?
でも、ガラス系コーディングは、ガラスコーディングのように硬質で固着したコーディングにはならないんですよね…。

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