2014年7月30日水曜日

【Xperia Z1 f】初期ROMデータの取得と初期ROMの作成&初期ROMからレストアできるか確認

2014年7月30日水曜日 , , ,
いろんなサイトでこの手の手順は公開されてますが、備忘録として自分のブログでもまとめておきます。この記事では、初期ROM用のデータの取得から、実際の初期ROMの作成、その初期ROMを使って元に戻せるかについて書いてあります。

初期ROMを作るメリットとは?

なんといっても何かあった時に、初期ROMを使ってすぐさま端末を元の状態に戻せることです。ルートを取って弄りまくっても、初期ROMさえあれば元通りです。なので、端末が起動できなくなったり、エラーの発生でどうしようもなくなる前に初期ROMは作っておきましょう。

必要なツール

最低限必要なソフトです。
用意しましょう。
  • Sony  Mobile Update Service (通称SMUS)
    ここからダウンロードします。
    http://www.sonymobile.co.jp/support/software/updateservice/

    このソフトはXperiaを初期化したりアップデートしたりするのに必要な純正ソフトです。
  • Flashtool (今現在はv0.9.16.1が最新)
    ここからダウンロードします。
    http://www.flashtool.net/index.php

    Flashtoolの本家サイトです。
    Xperia使いにとって、なくてはならないソフトです。
    主に初期ROMやカスタムROMなどをXperiaに書き込むのに必要です。
    このソフトとROM(FTFファイル)があると、端末が文鎮化しても大抵は問題なく復旧できます。

初期ROMを作るための準備

まずは、SMUSをダウンロードしてインストールします。
インストールが終わったら、Update Serviceを実行しましょう。
そうすると次のような画面が見えているはずです。


画面下の方に「ライセンス契約に同意します」とあるので同意しましょう。
場所的には下の画像の赤枠のところです。


ライセンス契約に同意したら、スタートで次に進みます。
次の画面では、端末がたくさん並んでるかと思います。
その中から、Xperia Z1 f (SO-02F)を探して選択し、次へで次に進みます。


そうすると次のような画面が表示されます。
画面の指示に従って、端末の電源を落とし、30秒以上待ちます。
それからボリュームダウンボタンを押しながらmicroUSBでPCと接続します。


接続が成功すると、次の画面が表示されます。
「インストールタイプを確認する」という画面です。
今回は初期化するため、「必要なすべてのデータをバックアップしました、データの初期化を続行します。」(赤枠のところです)にチェックを入れ、インストールで次に進みます。

※端末のデータはすべて初期化されるため、必要なデータは予めバックアップしておきましょう。


次に進むと、「データの消去を確認する」ダイアログが表示されるので、「はい」をクリックします。

そうすると次の画面が表示されます。
ダウンロードおよびインストールが完了するまでしばし待ちます。


「アップデートが完了しました」という画面が表示されたら完了です。
終了をクリックしましょう。


ここまでの一連の作業で、端末の初期化(純正ツールによるリカバリ)と初期ROMの作成に必要なファイルの取得ができています。

まずは、ダウンロードされているであろう初期ROMの作成に必要なファイルを確認します。

SMUSXperia Z1 fの場合、「C:\Program Files (x86)\Sony Mobile\Update Service\db\13740270\blob_fs」を開きます。
その中に「FILE_xxxxxxxxx」(xは数字)というファイルが幾つかあるかと思います。
その「FILE_xxxxxxxxx」に一致するファイルを全て任意の場所にコピーしておきます。
コピーは作業しやすいところならどこでもOKです。
※2014/07/30現在では、以下の3つのファイルが対象となります。

FILE_281073473
FILE_281155295
FILE_281204359
これで準備は完了です。
次に行きます。

初期ROMの作り方

Flashtoolをダウンロードしてインストールします。
インストールが終わったら、Flashtoolを実行します。
Flashtoolは、Flashtool (x86)とFlashtool64 (x64)の2種類ありますが、OSの環境に合わせて適当に実行してください。
実行すると次のような画面が表示されます。


先ほどコピーしておいた3つのファイル(「FILE_xxxxxxxxx」)を解析します。
メニューバーから[Tools]→[Bundles]→[FILESET Decrypt]を選択します (赤枠のところです)。


そうすると次のダイアログが表示されるので、赤枠の「フォルダ選択ボタン」をクリックし、先ほどコピーしておいた3つのファイル(「FILE_xxxxxxxxx」)があるフォルダを選択します。


Available filesの一覧にコピーしておいた3つのファイル(「FILE_xxxxxxxxx」)が加わったかと思います。
その3つのファイルを全て右へ移しConvertをクリックします。
解析には時間がかかるので気長に待ちます。


解析が終わると、次のようなダイアログが表示されます。
まずは、上の赤枠に名前を入力します。
それぞれの意味は以下の通りです。
  • Device
    型番です。
    現在のFlashtoolでは直接文字入力ができなくなっています。
    その代り、入力欄をダブルクリックすると、端末候補が出るので
    候補の中からSony Xperia Z1 f (SO-02F)を選択します。
  • Branding
    キャリア名です。
    ドコモならdocomoとでも書いておきます。
  • Version
    ビルド番号です。
    適当でもいいですが、できれば端末本体の設定から端末情報を参照して入力します。
次に、folder listにあるもの全てを右へ移します。
すべて移し終えたら、Createをクリックします。


ちょっと捕捉。
ROM(FTFファイル)を作るとき、
  • partition-image.sin
は除外しろと書いてあるサイトがよくあります。
除外する理由もあることはあるのですが、やはりオリジナルを重視すべきなので、基本的には除外しないで作るべきです。 もちろんFlashtoolで端末に書き込む際、partition-image.sinが不要なら除外して書き込むこともできるので問題ないです。


Createをクリックすると、メイン画面に戻り、初期ROMの作成が開始されます。
時間がかかるのでしばし待ちます。
作成の終了後、ログの一番最後に「Bundle creation finished」と表示されていれば成功です。


肝心の初期ROMですが、デフォルトでは「C:\flashtool\firmwares」の中に作成されています。
~.ftfというファイル(下の画像でいうと赤枠で囲われたファイル)がそれです。
このファイルは端末が起動しなくなった時や一から初期化(リカバリ)を行いたい時、諸事情で元に戻さなきゃならない時に必ず必要になるので、厳重に無くさないよう保存しておきましょう。

作った初期ROMがちゃんと使えるか確認する

先ほど作った初期ROMを使って、ちゃんと元の状態に戻せるかどうかFlashtoolを使って確認します。
まずは、Flashtoolを実行してください。
実行したら、赤枠で囲われている稲妻のアイコンをクリックします。


そうすると以下のようなダイアログが表示されるので、「Flashmode」を選択し、OKをクリックします。


OKをクリックすると、以下の画面が表示されます。
予め、Source folder「C:\flashtool\firmwares」が指定されていて、その中には既に今回使う初期ROM(FTFファイル)が入っている状態ですので、Firmwareにリストとして表示されています。もしSource folderが違う場所だったりする場合は右上の赤枠の「フォルダ選択ボタン」で対象フォルダを選択してください。

では簡単に説明します。
左のFirmwareはROMの一覧となっています。

右上のWipeはユーザデータをワイプするかしないかの設定です。
チェックを入れるとワイプされることになります。
ちなみにDATAをワイプすると、個人情報や設定などが全て消去されます。

右下のExdudeは、Flashtoolで書き込まないデータを指定します。
なのでチェックを入れると端末に書き込まれないことになります。
使い方次第で一部データだけを書き込むということもできますし、上で述べたpartition-image.sinだけ除外するということもできます。

それでは、書き込みの準備が出来たらFlashをクリックします。


Flashをクリックすると、Flashtoolは書き込みのための準備を始めます。
PCに端末を認識させることを促すダイアログが出るまでしばし待ちます。

この画面が出たらPCに端末を認識させます。
まず、画面の指示に従って、端末の電源を落とし、30秒以上待ちます。
それからボリュームダウンボタンを押しながらmicroUSBでPCと接続します。

Flashtoolに認識されると、自動的に画面が切り替わって書き込み処理が始まります。
この時、処理が終わるまで絶対に電源を切ったりケーブルを抜いたりしないでください。

書き込み処理が終わるまでしばし待ちましょう。


緑のプログレスバーが消え、以下のように画面上に赤枠のようなメッセージが表示されれば成功です。


最後に端末の電源を入れて確認してみます。

問題なければ、以上で終了です。
お疲れ様でした。

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