Xperia Z1 f (SO-02F)は、ドコモ向けに作られた端末なのでドコモのサービスに特化しています。なのでMVNOで使うにあたって、使えないサービスがたくさんあります(ドコモのネットワークじゃないと使えない)。また、ちょくちょくドコモのネットワークじゃない的なメッセージを表示してくるのでうざいことこの上ないです。そういうのに限って、消せない常駐アプリだったりするのですよね。これらを消し去るためにルート、要は管理者権限を取得してシステム的にきれいな状態にします。
ドコモ専用の要らないサービスの一部
ルート化(rooted)ってなあに?
ルート化(rooted)とは、端末のシステム内部まで弄れるようにすることです。システム内部まで弄れるということは消せないアプリを消したり、OSを改造したりすることができるということです。反面、システムを壊すこともできるので
ルート化には自己責任が付いて回ります。また
メーカー的にはシステム内部は触ってほしくないため、基本的にサポートなどは受けられなくなります。
ですので、この記事を参考にする方は自分の責任で行ってください。
当方は一切の責任を負いません。
rootkitを実行する(端末をルート化する)
今は便利なものでワンクリックでルート化できちゃいます。
それらソフトを作った方々には頭が上がりませんね。
ルートを取る方法ですが、2種類紹介しておきます。
1つはルート化のみのもの、もう1つはルート化とリカバリの導入も行うものです。
リカバリとはCWMやTWRPリカバリなどのことで、OS丸ごとバックアップできたりします。
rootkitXperiaを使ってルート化する
rootkitXperiaとは、キューブキューブさんが開発している複数のXperia端末向けのワンクリックルート化ツールです。
こちらからソフトをダウンロードできます。
今現在だと、rootkitXperia_20140719.zipが最新版となります。
http://cubeundcube.blogspot.jp/2014/07/xperiarootgx-z2a2.html
サイトを確認すると、
Xperia Z1 f SO-02F 14.1.H.1.281
Xperia Z1 f SO-02F 14.3.B.0.288
とちゃんと対応してますね。
サイトの方で注意書きがあるので引用しておきます。
・トラブっても自力で復旧できること(つまり自己責任)
・ftfやバックアップを作成してある等、いざという時に備えてあること
・Android SDKを導入し、適切なパスを通してあること、
また作業PCは端末のadbドライバが導入されていること
(コマンドプロンプトから「adb shell」できればOK)
・母艦はWindows 7(64bit)、端末はSO-01Eで検証済み
当方のサイトをお読み頂いていれば、バックアップやPATH通し、ADBドライバなどは問題ないかと思います。
それではルート化の仕方です。
本当に簡単なので箇条書きで手順を書かせてもらいます。
- 端末側で「開発者向けオプション」→「USBデバッグ」などにチェックを入れたりします
- 端末の電源は入れたまま、PCと端末をmicroUSBケーブルで接続します
- rootkitXperia_20140719.zipを解凍して、中にある「install.bat」をダブルクリックして実行します
- 後は自動で処理が進行し、終わると端末が再起動します
- PC側で「--- all finished ---」と出てれば成功です。
これだけです。
簡単ですね。
ルート化と同時にリカバリも導入する
こちらもワンクリックルート化ツールなので簡単です。
まず、以下のサイトにアクセスしてファイルを探します。
http://nut.xperia-files.com/
上記サイトにはいろんなrootkitがありますが、今回はXperia Z1 fなので、
- Z1C-lockeddualrecovery2.7.***-BETA.installer.zip
というものを探します。
今現在ですと、
Z1C-lockeddualrecovery2.7.154-BETA.installer.zip (23.61MB)が最新です。
こちらも
「rootkitXperiaを使ってルート化する」の項目にある注意書きと同じようにPATHを通したり、ADBを使えるようにしたり、USBデバッグなどを有効にしておいたりします。
では手順です。
まずは、 ダウンロードしたファイルを解凍します。
それと端末側で
「開発者向けオプション」→「USBデバッグ」にチェックを入れます。
端末の電源は入れたまま、
PCと端末をmicroUSBケーブルで接続します。
解凍したフォルダの中の
install.batをダブルクリックします。
そうするとこのようなコマンドプロンプトが立ち上がります。
インストールアクションを聞かれているので、
「3. Installation on unrooted ROM using the TowelRoot method」を選択するために
「3」を入力し、Enterキーを押します。
ADBでの通信が初回だと、コマンドプロンプトで以下のコメントが表示されて、止まるはずです。
=============================================
Waiting for Device, connect USB cable now...
=============================================
もしそうなっていたら、すぐさま端末の画面を見てみます。
恐らく、以下のような
「USBデバッグを許可しますか?」の画面が表示されているかと思います。
そうしたら、
「このパソコンからのUSBデバックを常に許可する」にチェックを入れてOKをクリックします。(この画面は、
rootkitXperiaを使う場合でもADBでの通信が初回だと表示されるはずです)。
そうすると再びPC側でコマンドプロンプトの処理が走り始めます。
途中、コマンドプロンプトで
「続行するには何かキーを押してください . . .」と出たら、何かキーを押してください。
そして以下の画面が表示されれば成功です。
終わったので
「続行するには何かキーを押してください . . .」通りに何かキーを押してコマンドプロンプトを閉じましょう。
なお、端末は自動で再起動されて、以下のようにリカバリの画面が表示されているかと思います。
後処理をします。
既に端末はrootedになっているのですが、先ほどはリカバリを組み込んだうえでのルート化だったので、今度はSuperSUのインストールをするために再度ルート化処理をします。
二度手間ですが、このrootkitはSuperSUかSuperUserかどちらか好きなSUを選べるためこういう風になっています。
まずは端末からmicroUSBケーブルを外し、電源ボタンとボリュームアップボタンを同時押しし続けて電源を落とします。
そのあと普通に端末を起動させます。
端末が起動したら、
PCと端末をmicroUSBケーブルで接続します。
再度、
install.batをダブルクリックします。
またインストールアクションを聞かれるので、
「1. Installation on ROM rooted with SuperSU」を選択するために
「1」を入力し、Enterキーを押します。
コマンドプロンプトで処理が走り始めますのでしばし待ちます。
途中、コマンドプロンプトで
「続行するには何かキーを押してください . . .」と出たら、何かキーを押してください。
全作業が終わればコマンドプロンプトは自動で閉じます。
<おまけ>
このrootkitはデュアルリカバリとなっています。
なのでリカバリにCWMかTWRPのどちらかを選べます。
リカバリの起動ですが、端末の電源を完全に落とした後、電源を入れてSONYのロゴが出ている時にボリュームアップボタンを押しているとCWMが、ボリュームダウンボタンを押しているとTWRPが起動します。
最後に
本当にルート化できているか何かアプリでテストしましょう…。